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その1:「ふき出しが2つ重なって、さえぎっている」
『武装錬金』1巻54ページ(和月伸宏/集英社 ジャンプコミックス)
カズキ 思わず
助けようとして
飛び込んで
キミの尊い
犠牲
なッ
斗貴子
違う」
喰われそうに
なったんじゃ
なくて
無防備を
装ってヤツを
誘い出してただけ」
――『武装錬金』1巻54ページ
(和月伸宏/集英社 ジャンプコミックス)
その1:「ふき出しが2つ重なって、さえぎっている」というレトリック(?)

1人目が話をしている途中に、2人目のセリフが割り込んでいる。
そんな感じを表すために、このレトリック(?)が使われます。

言い方を変えれば、相手のセリフをさえぎって、自分にセリフを押しこめる。そのことによって、2人目の主張を前に押し出そうとしている。そんなときに見受けられます。

たまに見かけるレトリック(?)です。言いかえれば、それほど極端に珍しいものではありません。

  *

引用は、『武装錬金』1巻から。
カズキは、怪物にねらわれていた女の子(斗貴子)の身代わりとなって、犠牲になった。つもりだった。
でも。それを言おうとすると、斗貴子本人から「違う」と言われる。それが引用のシーンです。

かわいそうなカズキは、言っている途中で斗貴子から「違う」と反撃を受けます。その様子が、問題の部分。

たぶんカズキは、「キミの尊い犠牲になッた」と言いたかったのだと思います。でも、その「ふき出し」は斗貴子の話す「ふき出し」によって、かき消されている。そこがポイントです。
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