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序次法 じょじほう methodize
——『水色時代』1巻83ページ(やぶうち優/小学館 フラワーコミックス) 実録・「優子の1日」

AM 6:00 起床
  ▼
AM 6:30 朝ごはん
  ▼
AM 7:00 登校 朝練
  ▼
 (中略)
  ▼
PM 11:00 就寝☆


——『水色時代』1巻83ページ
(やぶうち優/小学館 フラワーコミックス)


定義重要度

序次法は、順序立てて無理のない並べ方をするレトリックです。いくつかの事柄が、一定の流れにそって並べられることになるので、抵抗なく自然に読みとることができる文章になります。


効果

効果1ストーリーが分かりやすくなる

「序次法」は、なるべく分かりやすい順序に並べるものです。したがって、この「序次法」使うと、より理解の得られる言葉づかいになります。
:分かりやすい、解する、解せる、飲み込む、飲み込み、疎通、把捉、理解、了解、首肯、得心、納得

使い方
使い方1抵抗のないならび方にする

「序次法は」、「抵抗のない」ならび方とか「慣習にそった」ならび方と使うことになります。




例文を見る例文を見る(末尾)

引用は『水色時代』1巻。

上をみてわかるとおり、順番のものを順番どおりに書いてあります。

「こんなの、あたりまえじゃないか…」
——確かにこれは、あたりまえのことを自然の流れで書いています。でも、ここにもレトリックを見つけることができます。そのことは、もしもこの記述が
PM 6:30 夕ごはん
  ▼
AM 7:00 登校 朝練
  ▼
PM 1:10〜3:00 午後の授業
  ▼
AM 6:00 起床
  ▼
PM 0:30〜1:10 お昼休み
 ……
とかいうかんじだったことを考えるとわかります。こんなふうに、バラバラでイキナリな順番に書かれていたら、すごくヘンだし、逆にびっくりします。

「読んでいて違和感なく、ふつうに理解できる」ということは、わたしたちが普通に持っている感覚どおりの記述があるからなのです(この場合でいえば「時間は前から後に流れていく」という感覚です)。その意味で、ここにも一つのレトリックを見つけることができます。



レトリックを深く知る

深く知る1レトリックの中での「序次法」の位置
レトリックというのは、どうしても「普段使わないような特別な言い回しをすること」に注目することが多くなります。

しかし、この「序次法」のように、ありふれた言い回しにも、しっかりレトリックは使われています。当然だと感じるように書かれているということは、その当然と感じるところがレトリックの効果なのです。

深く知る2どのような順番で書けば、「序次法」になるか

「序次法」をつくる、ことばのならび方。これはいくつかあります。
  • 身近なものから疎遠なもの

  • 既に知られていることから、未知のことへ

  • 昔のことから未来のことへ

  • 簡単なことから難しいことへ
といったものがあげられます。




レトリックの呼び方

呼び方 序次法・序次


関連レトリック

括進法

参考資料

●『日本語の文体・レトリック辞典』(中村明/東京堂出版)

「序次法」を説明してある、数少ない本。



余談

余談1「水色」ということばのレトリックとしての意味

『水色時代』というタイトル。これには、強いレトリックを感じます。同5ページによると、
12歳

おとなじゃないけど子供じゃない
「青春」ってゆーのにもまだ早い

たとえていうなら
まっ白な子供時代から
すこしずつ
「青春」の青に染まっていく…

その途中の
ほんのちょっとの間の

「水色」のとき——
だとのこと。「おとなじゃないけど子供じゃない」時代を「水色時代」と表現するのは、レトリックの香りがします。

ただ、これは分類すると何にあたるのだろう。
「子供」を「まっ白」と言ったり、「若いこと」を「青い」と言ったりするのであれば、「換喩」でよいとおもう。だけれども、「水色」というのがその2つの中間の時代だっていう意味をもつのは、かなりオリジナリティが強い。こういうのを、「換喩」にふくめていいのだろうか……。

すいません、よくわかりません。


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