• ——『ツイてるカノジョ』1巻 [上]101ページ/[下]115ページ(雑破業・藤真拓哉/角川書店 角川コミックス ドラゴンJr.)
    • 七弦たち「……
      ……
      ……
      ……」
    • ……
      ……」
    • 詠太郎「なんだ
      こりゃ?
      わけわかん
      ねーぞ」
    • ----------
    • 七弦「じゃあ
      もしかして
      こっくりさんも
      ………」
    • 「あッ!
      『金庫の上(キンコノウエ)』
      じゃなくて
      『公園の木(コウエンノキ)』
      だったんだ!」
  • ——『ツイてるカノジョ』1巻
    [上]101ページ・[下]115ページ
    (雑破業・藤真拓哉
    /角川書店 角川コミックスドラゴンJr.)

スマホへ対応するための応急措置をしています。なのでレイアウトが少しヘンですけれども内容は全く問題ありません


  • 余談
  • 余談1「めろこ・ユイ」という名前について、長々と語る
  • 例として出てきた、「めろこ・ユイ」という名前。これがアナグラムになりにくい理由は、かならずしも「日本語だから」というわけではありません。つまり、一般論として「ローマ字にしても日本語ではアナグラムが作りにくい」とは、言い切れません。

    では、なぜ「めろこ・ユイ」ではアナグラムをつくりにくいのか。その原因として、私(サイト作成者)の思うところでは2つが考えつきます。

    ですので、ちょっと書いておきます。あくまで、想像の域を出ないものだけれども。
  • 余談2理由その1。「めろこ・ユイ」には「Y」という文字がある

  • 「めろこ・ユイ」をローマ字にすると、「Y」の文字が出てきます。「ユイ」が「YUI」になるからです。

    そこで問題となるのが、この「Y」の使いかたです。どうしても、日本語では「Y」となるものの使いみちが限られるのです。

    「Y」をアナグラムとして利用する方法としては。まず、「ヤ行(=や・ゆ・よ)」の時に使うことが考えられます。

    ですが、こまったことに。
    まず、ヤ行には「や・ゆ・よ」しかないのです。つまり、「ヤ行」には「い段」と「え段」にあたる文字がないのです。

    くわしくいうと。

    「Y」+「I」というものは、もともと日本語には存在すらしていません。
    また、「Y」+「E」は「いぇ」ということになりますが、これも「イェ〜イ」なんていうのを除けば、外国の地名や人名といったものにしか使いません。ようするに、実際には「や」「ゆ」「よ」の3文字だけということになります。(厳密に書けば、「ヤ行のエ段については、平安ごろには日本語からなくなった(ア行にまとまった)」ということになるけど。まあ、この流れの中では書かなくていいことだという気がする。)

    それに加えて。
    日本語は、「や」「ゆ」「よ」という文字そのものが、あまり使われないものなのです。このことについては、細かい理論を書いておくよりも、かんたんに実感してもらうことができます。もしあなたの近くに「国語辞典」「百科事典」のたぐいがあったら、ちょっと開いて見てください。明らかに、「ヤ行」のページが少ないことがわかります。これはつまり、日本語ということばで「ヤ行」を使うこと自体が少ないということです。それはつまり、「Y」という文字を使うこともあまりないということです。
  • 余談3理由その2。日本人の名字には、あまり「きゃ」「しゃ」とかは使わない
  • じゃあ。
    「Y」を、「きゃ」とか「しゃ」とかいう単語に使えばいいじゃないか。「きゃ」は「KYA」だし、「しゃ」は「SYA」だし。これだったら日本語でも、わりと多いのではないか。と、そのように思われるかたもいるのではないかと思います。

    ですが、やっぱり、こまったことに。
    日本の「名字」には、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を使うことが、ほとんどないのです。つまり、「きゃ」だとか「しゃ」だとかを使った「名字」が非常に少ないのです。もちろん、日本語そのものには「ゃ」「ゅ」「ょ」が、わりと多くあるのです。なのに、「名字」に限ってみたばあいには、急に数が減ります。

    その理由としては、次のような説明が成りたちます。
  • 日本人の名字は、その大部分が「地名」をとって名づけている。(すくなくとも8割以上)
  • 日本人にとって、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」は、平安時代の終わりごろよりあとに、 中国から新しく取り入れて、だんだんと根づいた。
  • 日本の「地名」は、その多くが、平安後期・末期よりも前にできている。
  • なので、そもそも日本の「地名」自体に、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を使ったものが少ない。
  • そんなわけで、「名字」には、あまり「きゃ」「しゃ」といった音は見られない。
  • といったわけです。

    もちろん。
    「地名」にだって、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を使ったものは、ちゃんとあります。

    いま思いつくものをいえば、「新宿(しんじゅく)」「二条(にじょう)」「三軒茶屋(さんげんぢゃや)」。ややマイナーになるけど「妙典(みょうでん)」。…どれも全て、電車の駅についている名前なのですが、まあ「地名」に間違いありません。なお。めんどうなので、ヘボン式だとどうなるといったことは、横においておきます(ついでに、北海道の地名はアイヌ語語源のものが多いので、同じく除いておきます)。

    また。
    日本人の「名字」にだって、ちゃんと「地名」から名づけられたものではないといえるものもあります。
    わりと有名なのとしては、「服部」。これは、「はとりべ」という職業に由来した「名字」なので、明らかに「地名」ではありません。

    そういうわけで。
    あくまで、「多い」だとか「少ない」とかいったレベルのはなしです。ですが、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」が入っている「名字」が日本人には非常に少ないというのは、間違いありません。
    (ちょっとヒマになったら、『姓氏家系大辞典』(太田亮/角川書店)に「里匡」が載っているかどうかも調べたほうがいいだろうか?)

    そして。
    小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を使った「名字」が、ほとんどないということ。それはつまり、「Y」という文字を使ったアナグラムが、やたら作りづらいということを意味します。もちろん、「作れない」というわけではありません。ですが、「うまく名字が出来上がるためには、がんばらないといけない」ということです
  • 余談4結局のところ
  • で。結局のところ。
    「Y」のある「人の名前」のアナグラムを、手ぎわよく生み出すためには。数少ない、ヤ行の「名字」を考えるというのが、正攻法だと思われます。「結城(ゆうき)」とか「吉田(よしだ)」とか「山口(やまぐち)」とか。まあ、こういったところからアタリをつけていくのが早そうです。

    まあ。そこらへんにこだわらないでアナグラムを作る、種村有菜さんは。いい意味で「ふつうの考えにとらわれない」発想のできる人だと思います。そして、それは漫画家として、なくてはならないスキルです。

    きっと。
    こんなサイトをつくってしまう、私(サイト作成者)のようなアタマでっかちのカタブツとは、比べることはできないような人なのです。

    【補足】この《余談》では、「名字」と「苗字」と「氏」と「姓」を区別しませんでした。それは、このような話題の中では区別する必要がなかったからです。というかむしろ、区別するとチンプンカンプンの文章になるからです。